投信・投資顧問業界動向と業界の注目企業「ジャフコ」

2019年08月22日

■スパークスグループの2018年4-12月期営業収益は、前年同期比20%減の80億円、営業利益は44%減の28億円となった。
12月末の運用資産残高は前期末比1.7%増加して1兆1,443億円となったが、世界的な株価下落により成功報酬が前年同期比83%減少し、減収減益となった。

■日本アジア投資の18年12月期営業収益は、前年同期比67%減の19億円、営業利益は前年同期の3.2億円の黒字から、4.4億円の赤字に転落した。
同社は09年に取引金融機関に対して借入金及び社債(私募債)に係る返済スケジュールの変更を要請し、事業再生ADR(米国預託証券)手続が成立して以降、借入金の返済を優先してきたために、充分な投資資金が確保できない状況が続いている。

投資顧問 企業業績

業界の注目企業…ジャフコ

ジャフコの業績推移

(出所:決算短信をもとにフィスコ作成)

■ジャフコは国内ベンチャーキャピタル最大手で、1973年から野村ホールディングスと資本関係を結んでいたが、17年に野村HDが同社株式を売却し、独立系となった。

■73年の設立以降、日本、米国シリコンバレー、アジアの三極で未上場企業への投資活動を展開し、新興企業や中堅企業の成長や株式上場を長年にわたりサポートしてきた。
これまでにグローバルで約3,950社に投資し、18年3月末現在で1,000社が上場を果たしている。

■18年4-12月期の売上高は、前年同期比6%減の219億円となったが、営業投資有価証券の売却、また配当・債券利子によるものが200億円、ファンドの管理運営業務からの収入が19億円だった。

■同社業績は、株式市場の変動の影響を強く受ける性格があり、金融危機直後の09年3月期、10年3月期には営業利益は赤字に転落したが、15年3月期には384億円にまで増加し、16年3月期以降は100億円台で推移している。。

■今後は下記の取り組みを進めることで、世の中に必要とされる新事業の創造にコミットし、ステークホルダーとともに新しい時代を切り開くとしている。(以下、同社HPより引用)

① 厳選集中投資と経営関与

新事業を創造するために、ポテンシャルの高い投資対象を絞り込み、大胆に投資を行います。
投資先企業に対し影響力のあるシェアを確保し、投資先の経営に深く関与することで、企業の成長を促進します。

② ファンドパフォーマンスの持続的向上

十分な投資資金を獲得するには、ファンドパフォーマンスを向上させ、外部出資者を確保することが不可欠です。
また当社は自己資金をファンドに出資し、出資者とともにその収益を享受します。厳選集中投資と経営関与により良質なポートフォリオを積み上げ、ファンドパフォーマンスの持続的向上を目指します。

③ 「CO-FOUNDER」としてのジャフコ

事業の立ち上げ局面では、投資家である以上に「CO-FOUNDER≒共同創業者」であることが求められます。
当社が創業来獲得してきた精神や知識、経験を継承・発展させ、当社及び個々の従業員が「CO-FOUNDER」として活躍できる組織を目指します。


株式会社FISCO

1995年に設立、2006年上場。金融情報配信会社として、株式、為替、債券、仮想通貨といった金融情報を幅広く取り扱う。各投資市場に対する深い理解と洞察に基づき、初心者からプロまで、投資家を支援する各種金融サービスを提供している。 全国の金融機関約250社向けに金融情報を提供しているほか、個人向けではヤフーファイナンス、LINEニュース、SmartNews、Gunosyなど、国内の主要なサイトやアプリに金融・経済系コンテンツを提供している。

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