証券業界の動向と業界の注目企業「SBIホールディングス」

2019年07月11日

■証券大手5社(野村ホールディングス・大和証券グループ本社・SMBC日興証券・三菱UFJホールディングス・みずほ証券)の2018年4-12月期最終利益は、野村HDが赤字転落、他4社も減益となった。
世界景気の鈍化を背景に、株式や投資信託などリスクアセットの販売が減少し、また金利の変動が乏しく、債券引き受けも低調に推移した。

■野村HDの同期最終利益は、1,012億円の赤字となった(前年同期は1,966億円の黒字)同社は08年から09年の金融危機の際に、破綻したリーマンブラザーズ証券の一部を買い取ったが、これに係るのれんの減損により814億円を計上した。
また、伝統的なビジネスモデルが限界に達していると判断し、法人向け部門の構造改革に着手した。

■大手証券、ネット証券を合わせても大半が減収減益となるなかで、SBIホールディングスは増収増益を確保した。

証券の業績

業界の注目企業…SBIホールディングス

■グループ主力のSBI証券の18年4-12月期業績は、同期間の2市場合計の個人株式委託売買代金が前年同期比11.5%減少するなか、金融収益、引き受け・募集手数料やトレーディング収益など、株式委託手数料以外のビジネスが順調に拡大したことを受け、営業収益および各利益項目で過去最高を更新した。

■純営業収益は前年同期比14%増の878億円、最終利益は同12%増の293億円となった。

■SBI証券の個人株式委託売買代金シェアは前年同期の34.9%から36.3%に拡大。

■リテールビジネスにおける圧倒的な競争力をベースに、プライマリーやセカンダリーの株式・債券の引き受け業務に注力することで、ホールセールビジネスを拡充し、総合力が増している。


個人株式委託売買代金シェア

(出所:SBIHD資料をもとにフィスコ作成)


SBI証券営業収益構成比の変化

(出所:SBIHD資料をもとにフィスコ作成)


株式会社FISCO

1995年に設立、2006年上場。金融情報配信会社として、株式、為替、債券、仮想通貨といった金融情報を幅広く取り扱う。各投資市場に対する深い理解と洞察に基づき、初心者からプロまで、投資家を支援する各種金融サービスを提供している。 全国の金融機関約250社向けに金融情報を提供しているほか、個人向けではヤフーファイナンス、LINEニュース、SmartNews、Gunosyなど、国内の主要なサイトやアプリに金融・経済系コンテンツを提供している。

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