生命保険・損害保険業界の最近の動向

2019年08月14日

■第一生命ホールディングスは、2018年4-12月期の国内新契約年換算保険料が前年同期比40%増加した。
第一生命の「ジャスト」、ネオファースト生命の「ネオdeきぎょう」等、新商品を投入しマルチブランドを強化。
また販売チャネルでは、営業職・訪問型代理店・銀行窓販等、いずれも新契約を伸ばした。

■T&Dホールディングスは、傘下の大同生命の就業不能保障商品・介護保障商品等の販売好調により、19年3月期の経常収益は前期比10%超を見込む。

■かんぽ生命保険は、全国の郵便局ネットワークを通じて保険商品を販売する。
主力の養老保険や終身保険といった貯蓄性商品が、低金利の続くなかで新規契約が増えず、苦しい状態が続いている。

■ライフネット生命保険は、ネット直販でリーズナブルに生命保険を販売。
19年3月期は赤字幅拡大の見込みとしているが、広告宣伝費の投下により新契約件数は18年4-12月期で前年同期比64%増加し、成長速度は加速している。

■東京海上ホールディングス、MS&ADインシュアランスグループホールディングス、SOMPOホールディングスの19年3月期純利益は、いずれも増益となる見通し。
国内は西日本豪雨や北海道胆振東部地震など、災害が相次ぎ保健支払金が増えるも、前期の北米ハリケーンの反動や海外子会社の成長が寄与する見込みとなっている。

生損保 企業業績


業界の注目企業…ソニーフィナンシャルホールディングス

ソニーフィナンシャル業績推移

(出所:決算短信をもとにフィスコ作成)


■ソニーフィナンシャルホールディングスは、主力の生命保険事業が団塊ジュニア世代に強く、保有契約高の増加が続いている。
損害保険では、自動車保険の保険料収入が増加、銀行は住宅ローン残高の増加が続いている。

セグメント別内訳

(出所:決算短信をもとにフィスコ作成)


■生命保険業界全体では、少子高齢化により保有契約高が減少傾向にあるなか、ソニー生命は保有契約高を増やし、シェアの拡大が続いている。
ソニー生命の強みは、ライフプランナーのコンサルティングに基づくオーダーメイドの生命保険商品の設計・販売と、充実したコンサルティングフォローである。
同社の保険は、保障を自由に組み合わせられる自由設計の保険となっており、契約者は個々人それぞれに最適なプランで保険に加入できる。

保有契約高

■このため、ライフプランナーの質は業績に直結する重要ポイントである。
同社では今後、教育・育成のさらなる強化や研修拡充により質の向上を目指し、ライフプランナーの人数は18年3月期末の5,142名から21年3月期末には5,700名超に拡充する予定としている。
また、新契約高も18年3月期の5.2兆円から20年3月期には6.0兆円に引き上げ、成長を図る方針。


株式会社FISCO

1995年に設立、2006年上場。金融情報配信会社として、株式、為替、債券、仮想通貨といった金融情報を幅広く取り扱う。各投資市場に対する深い理解と洞察に基づき、初心者からプロまで、投資家を支援する各種金融サービスを提供している。 全国の金融機関約250社向けに金融情報を提供しているほか、個人向けではヤフーファイナンス、LINEニュース、SmartNews、Gunosyなど、国内の主要なサイトやアプリに金融・経済系コンテンツを提供している。

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