機械・精密機器業界は企業の設備投資における先頭を走ることから「景気の先行指標」を計る業界とも言われます。工作機械、建設機械、農業機械、半導体製造装置等を主として表されます。
代表格である工作機械業界は昨年2017年は過去最高の受注額を更新し、好調を維持してきました。自動車、電子機器、半導体、航空機、医療機器等々の業界向けに、外需においては欧米諸国、中国を中心としたアジア市場、そして国内においても堅調な受注推移を見せてきておりました。
2018年後半、それまで非常に高い状況が続いていた対前年比での伸び率が若干鈍化をしてきていますが、これまでの伸び率が高すぎたことも大きく、欧米諸国そして日本国内市場は変わらず高い伸び率を継続しておいます。人材の募集としてもエンジニア、文系職種いずれも活発であり、今後も採用増が見込まれます。
キーワードは自動化・無人化・稼働状況の把握です。いずれもIoT、通信、ネットワークといった技術を背景として多くの企業が先を競っています。業界としてのメジャー企業はDMG森精機、コマツ、東京エレクトロン、ファナック、安川電機、オークマ、ニコン、マキタ等が挙げられます。
- 業界売上総計(Edinet掲載企業)2兆7,108億円
- 業績伸び率※97.20%
- 収益性※4.28%
- 平均年収 619万円
- 求人倍率--倍
※業績伸び率:(前年度売上÷前々年度売上×100)から算出した値
※収益性:(営業利益÷売上×100)から算出した値
この業界の従業員の評価
- 総合評価 3.1 82 reviews
- 平均有給取得日数 8.5 日
- 平均残業時間 30.4 時間
カテゴリ別評価
-
人事評価の適正感2.9
-
ワークライフバランス3.3
-
女性の働きやすさ3.6
-
企業の成長性・将来性3.3
-
給与・待遇面の満足度2.7
-
経営陣の手腕2.4
-
顧客志向度3.2
-
自己成長環境3.2
-
企業の安定性3.5
-
事業の社会貢献実感3.2
企業の雰囲気・風土
-
- 社風
-
保守的 革新的
-
- 仕事の進め方
-
決められた進め方 裁量の大きい
-
- 職場の雰囲気
-
落ち着いている 活気がある
-
- 風土
-
トップダウン ボトムアップ
-
- 意思決定のスピード
-
品質・信頼性重視 スピード重視
-
- 評価ウエイト
-
個人評価 チーム評価
-
- 給与体系
-
年功序列 成果主義
-
- 異動頻度
-
多い 少ない
友達に勧めたい
- お勧めしない
- あまり
お勧めしない
- 普通
- お勧めしたい
- すごく
お勧めしたい
- すごくお勧めしたい
- お勧めしたい
- 普通
- あまりお勧めしない
- お勧めしない
経済動向
-
2019年10月28日
工場・工具用品販売で圧倒的な利便性を提供工場・工具用品の通販を手掛けるMonotaROの売上高は10年で7.7倍MonotaRoの売上高は2009年度から18年度の10年間で142億円から1,095億円に伸び高い成長が続いている。同社は、インターネット通信販売で工場など現場で使う間接資材を提供している。作業工具、研磨剤などの工業用資材、梱包・清掃・安全用品などの消耗品、自動車整備業、建設向けの商品など、20ジャンルの幅広いラインアップで、全国330万を超える事業者にこれらの商品を提供している。MonotaROの強みは①豊富で且つ価格訴求力のある品揃え②容易な注文方法③迅速な配送豊富で且つ価格訴求力のある品揃えについては、直接輸入、卸
-
2019年07月17日
機械・精密機器商社の動向と業界の注目企業「ミスミグループ本社」 -
2019年05月23日
機械・精密機器商社の最近の動向
業界動向・業績
2017年 | 2018年 | 2019年 | |
---|---|---|---|
業界売上総計 (Edinet掲載企業) |
2兆2,457億 | 2兆7,888億 | 2兆7,108億 |
前年からの伸び率 | 123.17% | 124.18% | 97.20% |
収益性 | 5.29% | 4.63% | 4.28% |
業界トレンドワード
-
- 稼働状況把握・故障予知
- 通信、IoTといった新しい技術を背景として、より効率的に設備や機械等を稼働させること等を目的として稼働状況をデジタルに現場から離れた場所で把握することが求められています。それによる故障予知、設備の最適化、アフターサービスの充実等も進めている点も特徴です。
-
- 自動化・無人化
- 労働人口の減少、顧客からの多様なニーズ、受注の増加、現場で働く方々のリスク回避等々を背景として機械・精密機器業界においても自動化・無人化がトレンドワードであり、むしろどこよりも先に進められてきた内容かもしれません。
受注生産で大型の製品が多い同業界では、先々を見据えた受注、そして長い期間をかけての納品という側面から、比較的落ち着いた安定感のある雰囲気、カルチャーの業界と言えます。
長く働かれている方が多く、離職率が低いのもその雰囲気が影響しているかもしれません。
一方で、自動化や無人化といった技術、そして稼働状況の把握の為のネットワーク技術といった新しい領域の技術を要していることもあり、業界内でも多様性が求められています。
また、ベンチャー企業に目を向けるとロボットや中古商材の流通等における企業の存在感が大きくなっており、こちらにおいても新しい視点、これまでとは別の角度で先を見据えられる視点が必要です。
エンジニア系職種、営業含めた文系職種共に業界の好調さを反映しており求人状況は活発です。上記したような企業として求められている多様性に対応すべく、技術に応じて、または企業の成長フェーズに応じて、これまでとは異なる採用のハードルを設けています。