商社
総合商社各社の強みは千差万別
総合商社
2019年12月05日
大手総合商社7社の2019年3月期純利益は合計で2兆2,597億円となり、18年3月期純利益合計2兆855億円と比較し8%増加し、三井物産を除く6社が最高益を更新した。

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19年3月期は7社中6社が最高益を更新
大手総合商社7社の2019年3月期純利益は合計で2兆2,597億円となり、18年3月期純利益合計2兆855億円と比較し8%増加し、三井物産を除く6社が最高益を更新した。
資源関連ではエネルギーが増益をけん引した。
原油価格が1バレル=56ドル(18年3月期)から1バレル=69ドル(19年3月期)(ドバイ原油ベース)に大幅に上昇したことが主な要因。
一方、各社の金属資源セグメント純利益は、実質ベースで概ね横ばいとなった。
鉄鉱石価格は1トン=61ドル(18年3月期)から1トン=64ドル(19年3月期)(FOBスポット価格ベース)、原料炭価格は1トン=204 ドル(18年3月期)から1トン=202ドル(19年3月期)(FOBスポット価格ベース)で推移し大きな値動きがなかった。
原油価格が1バレル=56ドル(18年3月期)から1バレル=69ドル(19年3月期)(ドバイ原油ベース)に大幅に上昇したことが主な要因。
一方、各社の金属資源セグメント純利益は、実質ベースで概ね横ばいとなった。
鉄鉱石価格は1トン=61ドル(18年3月期)から1トン=64ドル(19年3月期)(FOBスポット価格ベース)、原料炭価格は1トン=204 ドル(18年3月期)から1トン=202ドル(19年3月期)(FOBスポット価格ベース)で推移し大きな値動きがなかった。
非資源事業も双日を除く6社で増益となり堅調に推移した。
丸紅では米中貿易摩擦の影響で、穀物市況が低迷し、米国穀物事業や米国肥料事業ヘレナにネガティブな影響が及んだ。
丸紅では米中貿易摩擦の影響で、穀物市況が低迷し、米国穀物事業や米国肥料事業ヘレナにネガティブな影響が及んだ。
総合商社各社の業績

資源の三菱×非資源の伊藤忠
総合商社で1位、2位(19年3月期収益・純利益)となった三菱商事と伊藤忠では収益構造はかなり異なっている。
三菱商事は19年3月期純利益5,907億円のうち、金属が2,636億円、エネルギーが1,109億円と資源関連が3分の2近くを占める。
伊藤忠はユニー・ファミリーマートHDを子会社化するなど生活消費分野におけるバリューチェーンの価値向上、中国アジアなどでのビジネス創出を加速しており19年3月期においては食料セグメント純利益が2,079億円で最大の割合を占め非資源比率は77%におよぶ。
三菱商事は19年3月期純利益5,907億円のうち、金属が2,636億円、エネルギーが1,109億円と資源関連が3分の2近くを占める。
伊藤忠はユニー・ファミリーマートHDを子会社化するなど生活消費分野におけるバリューチェーンの価値向上、中国アジアなどでのビジネス創出を加速しており19年3月期においては食料セグメント純利益が2,079億円で最大の割合を占め非資源比率は77%におよぶ。
三菱商事のセグメント利益内訳

伊藤忠のセグメント利益内訳
