ゲーム各社の動向と業界の注目企業「コナミホールディングス」

2019年08月07日

目次

■任天堂は2017年3月に「Nintendo Switch」を発売し、18年3月期はこの効果で売上高は2倍以上に増加、営業利益も6倍に膨らんだ。
19年3月期もSwitchの効果は続いており、18年10月に発売した「スーパーマリオパーティ」が530万本、11月に発売した「ポケットモンスターLet’s Go!ピカチュウLet’s Go!イーブイ」が1,000万本、12月発売の「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」が1,208万本の販売を記録する大ヒットとなっており、増収増益が続く見通し。

■バンダイナムコホールディングスは、玩具では機動戦士ガンダムシリーズのプラモデルなどが、スマホゲームではドラゴンボールシリーズが販売を伸ばしており、19年3月期は増収増益の見込み(会社予想は横ばい)。

■スクウェア・エニックス・ホールディングスの19年3月期の営業利益は大幅減益の見通し。
スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツは前期にサービスを開始したタイトルの多くが同社想定の売上を下回り、家庭用ゲーム機タイトルでは「SHADOW OF THE TOMB RAIDER」などを発売し増収となったものの、新規大型タイトルの開発費償却負担などで減益となる見通しだ。

■コナミホールディングスは、15年3月期以降、増益トレンドが続いている。
19年3月期も大型アップデータを行った「ウイニングイレブン2019」、また配信から3年を迎えた「プロ野球スピリッツA(エース)」などの売上が伸長し、業績拡大をけん引している。

■カプコンの19年3月期は増益が続く見通し。前期に発売した「モンスターハンター:ワールド」の人気が続き、業績拡大をけん引している。

■ガンホー・オンライン・エンターテイメントは、主力の「パズル&ドラゴンズ」が12年2月20日の配信開始から7周年を迎えた。
近年同ゲームは人気の沈静化から利用者の減少が続いていたが、長期的に利用してもらうことを主眼に、新ダンジョン等の追加やゲーム内容の改善、他社有名キャラクターとのコラボレーションなど、継続的にアップデート及びイベントを実施して、18年秋以降、利用者は増加に転じている。
これにより18年10-12月の3カ月の売上高は、その前の7-9月と比較して大幅に増加した。業績は縮小トレンドから再び拡大基調に転じたもよう。

■ミクシィの業績はモンスターストライクの大ヒットにより、売上高が14年3月期121億円から16年3月期に2,087億円に急激に伸びた後、人気の沈静化により縮小傾向が続いている。

ゲーム業界 企業業績

業界の注目企業…コナミホールディングス

コナミ業績推移

(出所:決算短信をもとにフィスコ作成)

■コナミホールディングスの業績は15年3月期以降、安定的に増収増益が続いている。
一般的にゲームメーカーの業績は、ヒット作品の有無により業績が大きく振れやすい。
例えばガンホー・オンライン・エンターテイメントは「パズル&ドラゴンズ」の大ヒットにより12年12月期には258億円だった売上高が14年12月期には1,730億円まで急伸したが、その後は同ゲームの人気鎮静化で18年12月期まで減収減益が続いている。

■同社を代表するゲームタイトルといえば、『実況パワフルプロ野球』シリーズや『実況ウイニングイレブン』シリーズなどが挙げられる。
これらの人気タイトルを家庭用ゲーム機、PC、スマホ等各デバイスに対応させ広く展開している。

■主力はこれらゲームソフトの制作を手掛けるデジタルエンタテイメント事業であるが、同社はゲーミング&システム事業でカジノにて使われるゲームマシンも提供している。
コナミHDは北米、豪州、アジアなど、世界の主要ゲーミング市場において、ゲーミングライセンスを取得し、日本企業で随一のゲーミング&システム事業の実績を有している。
世界的にカジノ市場は拡大傾向にあり、日本でも20年代半ばにはカジノを含めた統合型リゾート施設(IR)が整備される見通しで、堅調な業績推移が期待される。


株式会社FISCO

1995年に設立、2006年上場。金融情報配信会社として、株式、為替、債券、仮想通貨といった金融情報を幅広く取り扱う。各投資市場に対する深い理解と洞察に基づき、初心者からプロまで、投資家を支援する各種金融サービスを提供している。 全国の金融機関約250社向けに金融情報を提供しているほか、個人向けではヤフーファイナンス、LINEニュース、SmartNews、Gunosyなど、国内の主要なサイトやアプリに金融・経済系コンテンツを提供している。

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