インテリア業界はインテリア雑貨、照明、ベッド、カーテンなどの家具を製造・販売している業界です。近年の住宅需要の伸びに伴い、売上高は堅調に伸びています。業界のトップを走っているのがニトリホールディングスです。海外で企画開発した商品を手ごろな価格で販売するというSPA(製造小売業)の手法で約10年前から急速にシェアを拡大しています。その他、主要プレイヤーとしては、良品計画、大塚家具、島忠、カッシーナ・イクスシーといった企業があります。
順調に伸びている業界ではありますが、少子高齢化による需要の減少や異業種からの参入といった変化に伴い各社とも新たな戦略に出ています。例えば、多くの企業が中国などの海外での販売を加速させています。また、ITの導入による物流部門の省人化でコスト削減を試みる会社もあります。
このような新たな戦略を進めるとともに、いかに商品力を強化していけるかが各社の課題となっています。
- 業界売上総計(Edinet掲載企業)7,820億1,133万円
- 業績伸び率※118.48%
- 収益性※5.01%
- 平均年収 577万円
- 求人倍率--倍
※業績伸び率:(前年度売上÷前々年度売上×100)から算出した値
※収益性:(営業利益÷売上×100)から算出した値
この業界の従業員の評価
- 総合評価 3.2 26 reviews
- 平均有給取得日数 10.3 日
- 平均残業時間 31.3 時間
カテゴリ別評価
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人事評価の適正感2.4
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ワークライフバランス2.3
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女性の働きやすさ3.8
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企業の成長性・将来性4.0
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給与・待遇面の満足度3.4
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経営陣の手腕3.7
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顧客志向度3.1
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自己成長環境3.1
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企業の安定性3.1
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事業の社会貢献実感3.4
企業の雰囲気・風土
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- 社風
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保守的 革新的
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- 仕事の進め方
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決められた進め方 裁量の大きい
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- 職場の雰囲気
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落ち着いている 活気がある
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- 風土
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トップダウン ボトムアップ
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- 意思決定のスピード
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品質・信頼性重視 スピード重視
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- 評価ウエイト
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個人評価 チーム評価
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- 給与体系
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年功序列 成果主義
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- 異動頻度
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多い 少ない
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- 普通
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経済動向
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2019年09月11日
住宅・建材・エクステリアメーカーの動向と業界の注目企業「LIXILグループ」■TOTOは、2019年3月期の営業利益が22%減の410億円となる見通し。海外売上高は全社売上高の4分の1を占める。このうち半分を占める中国の一線都市で不動産市況が悪化。新商品の立ち上げ遅れも影響した。■三和ホールディングスは、日米中心に世界24の国と地域で軽量シャッターを販売する。国内シャッター市場では50%のシェアを有し、倉庫向けなどに販売が伸びている。12年3月期以降では17年3月期が減収減益となったが、それを除くと増収増益のトレンドが続いている。■リンナイは、給湯・ガス機器で国内首位。19年3月期第3四半期累計の売上高は、米中を軸に海外事業が好調で過去最高を更新。一方、国内で高付加価
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2019年05月13日
アパレル・消費財・化粧品メーカーの最近の動向
業界動向・業績
2017年 | 2018年 | 2019年 | |
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業界売上総計 (Edinet掲載企業) |
2,941億7,749万 | 6,600億2,347万 | 7,820億1,133万 |
前年からの伸び率 | 109.79% | 224.36% | 118.48% |
収益性 | 4.51% | 5.15% | 5.01% |
業界トレンドワード
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- EC
- インテリア業界のEC(電子商取引)は急速に成長しています。「無印良品ネットストア」「ニトリネット」が特にユーザー数が多く、北欧家具のイケアも2017年より通販事業を本格化しています。大手ECポータルであるAmazonや楽天でも家具の取り扱い点数が増加しています。今後、ますますECでの売上は拡大していくでしょう。
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- CRM
- 顧客情報を収集・分析することで顧客との長期的なリレーションを構築し、適切なタイミングで商品やサービスの情報を案内し利益を拡大する経営手法です。部門間で顧客情報を一元管理し、顧客の求めることに適切に応じることで顧客満足の拡大も狙います。インテリア業界でもCRMの導入により、定期的な来店を促したり、メンテナンス時期に案内を送付するなど顧客との接点を保ち続ける施策が打たれています。
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- 省人化
- 作業や設備の改善を行うことで、本来、人が一人必要だった工程から一人分の工程を省くことを意味します。インテリア業界では店舗や倉庫での人員の獲得が難航しており、ITの活用で省人化し人手不足を補う活動が行われています。
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- プライベートブランド
- 小売業者のオリジナルのブランドで販売する自社企画商品を意味します。このプライベートブランドによりインテリア業界で大きく成長したのがニトリです。海外の自社工場で自社企画商品を生産し、自社の店舗で売ることにより中間業者へ支払うコストを圧縮し高い利益率を確保しています。ニトリのほとんどの商品はこのプライベートブランドと言われています。
SPAモデル拡大の背景から、主要プレイヤーであらゆるポジションの採用拡大が進んでいます。従来、メーカーから仕入れをした商品を販売することが主目的だった小売業が、SPAモデルの拡大で自社内で商品企画、貿易等、多くのポジションでの採用が進んでいます。また、従来メーカーが担っていた品質管理、品質保証等も自社内で行う必要があります。このように従来のメーカー、小売業の産業構造の垣根を超えた、労働力の移動が多く起こっています。
また、EC事業者の台頭により、小売業でもEC事業の立ち上げ、強化が急務になっており、これまで各社が経験してこなかった、新規人材の採用も多く見受けられます。EC関連以外にも、新規ビジネス参入の傾向も見受けられるため、異業界からの参画が多く見受けられます。