ファッション・アパレル業界は、これまでファッションデザイナーの力によってトレンドを作り、商品を売るモデルでした。社会のデジタル化が進んだことで、これまで取得出来なかったデータを蓄積する事が可能になり、消費者主体に変化してます。その結果、顧客との繋がりが強い小売機能を持った企業が力を付けています。主要プレイヤーはファーストリテイリング、オンワード、しまむら、無印良品、H&M、ZARA等があります。
アマゾン、ZOZO等の他業界ECプラットフォームは業界に大きな影響を与えており、ECプラットフォーム上で商品を売るか、自社でECサイトを立ち上げるのかは各社方針が異なります。
逆にリアル店舗にも回帰する流れが見て取れます。大手通販のディノスセシールが渋谷、勢いのあるドゥクラッセが新宿に大型店舗を出しています。リアル店舗も貴重なデータが取得出来るタッチポイントであり、各社がオムニチャンネル化を進めています。
顧客データを持つことで、需給予測をビジネスに活用し、ユーザーに需要のある服をストレス無く提供出来る企業が、今後ファッション・アパレル業界を牽引していくことになるでしょう。
- 業界売上総計(Edinet掲載企業)2兆7,049億円
- 業績伸び率※97.76%
- 収益性※3.25%
- 平均年収 513万円
- 求人倍率--倍
※業績伸び率:(前年度売上÷前々年度売上×100)から算出した値
※収益性:(営業利益÷売上×100)から算出した値
この業界の従業員の評価
- 総合評価 3.1 331 reviews
- 平均有給取得日数 8.5 日
- 平均残業時間 22.4 時間
カテゴリ別評価
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人事評価の適正感2.9
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ワークライフバランス3.0
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女性の働きやすさ3.5
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企業の成長性・将来性3.0
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給与・待遇面の満足度2.6
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経営陣の手腕3.0
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顧客志向度3.5
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自己成長環境3.1
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企業の安定性3.3
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事業の社会貢献実感3.3
企業の雰囲気・風土
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- 社風
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保守的 革新的
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- 仕事の進め方
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決められた進め方 裁量の大きい
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- 職場の雰囲気
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落ち着いている 活気がある
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- 風土
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トップダウン ボトムアップ
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- 意思決定のスピード
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品質・信頼性重視 スピード重視
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- 評価ウエイト
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個人評価 チーム評価
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- 給与体系
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年功序列 成果主義
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- 異動頻度
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多い 少ない
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- お勧めしたい
- 普通
- あまりお勧めしない
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経済動向
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2019年11月15日
世界有数のアパレルに躍進するユニクロ海外ユニクロ事業の躍進続く ユニクロを展開するファーストリテイリングの業績拡大が続いている。2018年8月期の売上高は前期比14%増の2兆1,300億円となり、営業利益は同33%増の2,362億円となった。 国内ユニクロ事業も成長が続いているが、海外ユニクロ事業の成長は著しく、グループ全体の高い成長をけん引している。海外ユニクロ事業の18年8月期の売上高は初めて国内売上高を超えた。グレーターチャイナ、東南アジア地域での事業拡大が、グループ全体の業績をけん引している。欧州ユニクロも収益性が高まっている。新しく進出したスペイン、スウェーデン、オランダの業績も順調に推移している。米国ユニ
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2019年07月16日
アパレル・消費財・化粧品メーカーの動向と業界の注目企業「ファーストリテイリング」 -
2019年05月13日
アパレル・消費財・化粧品メーカーの最近の動向
業界動向・業績
2017年 | 2018年 | 2019年 | |
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業界売上総計 (Edinet掲載企業) |
2兆8,947億 | 2兆7,669億 | 2兆7,049億 |
前年からの伸び率 | 113.23% | 95.58% | 97.76% |
収益性 | 5.13% | 4.05% | 3.25% |
業界トレンドワード
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- オムニチャンネル化
- 消費者がリアル店舗で商品を確認し、実際にはECで購入する「ショールーム化」が進んでいます。
店舗は広告塔の役割も兼ねていますが、消費者が買い物体験を楽しむといったレジャー体験と捉える事が出来ます。今後は、顧客の購買データ・行動データの活用でリアルとECが融合したオムニチャネル販売戦略が加速する見込みです。無印良品の店舗来店で貯まる【MUJIマイル】等の展開によりオフラインとオンライン区別なく回遊してもらえることで、ブランド価値を高める事につながっています。
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- DCM(DemandChainManegement)
- 流通における消費者(下流)から、メーカー(上流)にさかのぼる情報の流れをデマンドチェーンといいます。消費者インサイトを認識し、顧客接点における販売数量の決定や効果的な需要の喚起・創造を行います。
ZARAでは、データセンターで全世界の商況がリアルタイムで集約され、迅速に共有・分析、次のアクションを行っています。企画・生産・物流が無駄なく同時進行で超高速サイクルで回しています。鮮度の高い商品を少量ずつスピーディに店舗に投入出来ます。消化率も上がり、競争優位性の高い価格設定が出来ます。
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- RFIDタグ
- RFID(RadioFrequencyIdentification)は、記録媒体であるICタグに登録された情報を無線電波によって接触することなく読み書きする仕組みになります。
物流管理の観点で、倉庫~物流~店舗の過程のどこに商品があり、どの場所に陳列されていて、
どのレジに持っていったかという、店舗内の導線まで管理が可能になりました。今後、アパレル業界で導入が広がるテクノロジーになります。
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- PB(プライベートブランド)
- プライベートブランドとは、小売店・卸売業者が企画し、独自のブランド(商標)で販売する商品になります。広告、生産、物流の3つのコストを削減することで低価格で提供が可能になります。
1点目が広告宣伝費の削減です。商品を並べる棚が自由に設計出来る等、販促費の削減が出来ます。
2点目に生産コスト削減が上げられます。外部委託して製造し、全て買取保証するためです。
3点目に流通コストを下げることが可能です。自社の物流網を使用するため、物流を扱う外部会社に頼る必要がないためです。
SPAモデル拡大の背景から、主要プレイヤーであらゆるポジションの採用拡大が進んでいます。従来、メーカーから仕入れをした商品を販売することが主目的だった小売業が、SPAモデルの拡大で自社内ので、商品企画、貿易等、多くのポジションでの採用が進んでいます。また、従来メーカーが担っていた品質管理、品質保証等も自社内で行う必要があります。このように従来のメーカー、小売業の産業構造の垣根を超えた、労働力の移動が多く起こっています。
また、EC事業者の台頭により、小売業でもEC事業の立ち上げ、強化が急務になっており、これまで各社が経験してこなかった、新規人材の採用も多く見受けられます。
店舗での人材不足の背景から、自動レジやRFIDなどIOT化(リテールテック)が進んでいくことが想定されます。