医薬品メーカーの最近の動向

2019年05月31日

医薬品メーカーの最近の動向

武田薬品工業は5月にアイルランドの製薬大手シャイアーを約6兆8,000億円で買収することで同社と合意。
日本企業による海外企業の買収金額としては過去最高である。
 武田はこの買収により、現在の重点領域であるオンコロジー(がん)、消化器系疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)に、希少疾患と血漿分画製剤の領域が加わり、相互補完的なパイプラインを実現する。
2社の単純合算の売上高は3.45兆円となり、日本の製薬会社としては初めて売上高で世界トップ10入りする。

大塚製薬は8月、次世代のがん免疫治療法「CAR-T(カーティー)」の研究開発などで大阪大学と組むと発表。
CAR-Tは異物を排除する免疫細胞「T細胞」に人工的に遺伝子改変を加え、がん細胞への攻撃の効果を高める治療法である。

第一三共は10月、がん領域へのさらなる投資の拡大を発表。
今後5年間の研究開発投資を従来の9,000億円から1兆1,000億円に増加させ、上積みした2,000億円はがん領域に投資し、従来からの9,000億円もがんへの配分を増やす方針だ。
同社は「2025年ビジョン」として「がんに強みを持つ先進的グローバル創薬企業」を掲げている。

エーザイは7月、開発中のアルツハイマー型認知症治療薬について、症状の進行を30%抑制できる効果が臨床第2相試験の試験で確認できたと発表。
世界の認知症患者は4,700万人に上り、50年には3倍に増える見通しとなっている。
次世代アルツハイマー病治療薬を他社に先駆け上市できれば、大きな収益が期待できるだろう。

医薬品メーカーの最近の動向


株式会社FISCO

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