日揮ホールディングス株式会社のニュースフィード

2020年10月06日

廃プラスチックのガス化リサイクル推進を加速


EUPライセンスの再実施許諾権契約を締結


日揮グループは、2019年7月から荏原環境プラント株式会社、宇部興産株式会社、昭和電工株式会社とEUP(Ebara Ube Process)を活用した廃プラスチックのガス化ケミカルリサイクルの協業に関して検討してまいりましたが、このたび、日揮グローバル株式会社がこれら3社とEUPライセンスの再実施許諾権契約を締結致しましたのでお知らせ致します。

締結されたライセンス再実施許諾権契約に基づき、当社グループは、荏原環境プラント株式会社と宇部興産株式会社からEUPに関する技術供与、昭和電工株式会社から量産化技術の供与と運転支援を受け、廃プラスチックのリサイクル推進に向けた以下の活動を進めてまいります。


1) 廃プラスチックのガス化設備、ならびにガス化設備から製造される合成ガスを用いた化学品製造設備の提案

今後、世界的に資源循環に向けた動きがさらに加速していくことが予測されており、廃プラスチックの資源化に対する取り組みの強化が予測される石油、石油化学、化学などの関連業界に対して、廃プラスチックのガス化設備、ならびにガス化設備から製造される合成ガスを用いた化学品製造設備を提案してまいります。


2) 廃プラスチックを原料とする水素製造装置の提案

廃プラスチックからEUPを通して製造される合成ガスは、精製処理することにより水素の製造が可能であり、水素製造会社などに対し都市部で発生する廃プラスチックを原料として低炭素水素を製造し、発電や燃料電池自動車向けに活用する「水素の地産地消モデル」を提案してまいります。
なお、水素利用に関して当社グループは、水素エネルギーキャリア※としてアンモニアの優位性に着目し、現在政府・研究機関やパートナー企業と共に再生可能エネルギー由来のアンモニア製造技術の確立やCO2フリーアンモニアのサプライチェーン構築に取り組んでおり、幅広い観点から水素社会の到来に向けた活動を展開しています。

※水素エネルギーキャリア
気体のままでは貯蔵や長距離の輸送の効率が低い水素を、液体にしたり水素化合物にして効率的に貯蔵・運搬する方法です。成分中に多くの水素を含むアンモニアは、比較的高温で液化するため、他のエネルギーキャリアより長期間の貯蔵や輸送が容易であり、かつアンモニアのまま直接燃焼が可能で、かつ燃焼時にCO2を排出しないことから、水素エネルギーキャリアとして注目されています。


3)廃プラスチックリサイクルを実現するためのバリューチェーン構築

廃プラスチックリサイクルを推進するためには、原料確保から製造、販売に至るバリューチェーンの構築が必要であり、また製造される化学品および水素の環境価値を担保するトレーサビリティの確保も重要な要件と認識しています。
当社グループは、上記の廃プラスチックのガス化設備、ならびにガス化設備から製造される合成ガスを用いた化学品製造設備の提案、ならびに廃プラスチックを原料とする水素製造装置の提案のみならず、政府機関、自治体、企業(商社、金融機関、石油・石油化学・化学会社、廃プラスチック回収業者など)との連携によるバリューチェーンの構築にも注力し、総合的な観点から廃プラスチックのガス化リサイクルの推進に取り組んでまいります。

以 上


参考1)廃プラスチックのガス化ケミカルリサイクルとEUPの優位性

昨今、世界的な社会課題となっている廃プラスチック問題への対応において、廃プラスチックのガス化ケミカルリサイクルは、他の手法ではリサイクルが困難である異種素材や不純物を含むプラスチックを分子レベルに分解し、アンモニアやメタノール、オレフィン等、様々な化学品に再生し、プラスチックやゴム、化学繊維の原料として活用することが可能であり、廃プラスチックリサイクル率の大幅な向上への貢献が期待されています。

荏原環境プラントと宇部興産が開発したEUPは、廃プラスチックを酸素と蒸気により部分酸化することでガス化し、化学品合成に利用可能な合成ガスを製造するプロセスで、2003年から昭和電工川崎事業所においてEUPを採用したガス化設備(廃プラスチックの年間処理量約7万トン)が稼働しており、ガス化ケミカルリサイクル用途では世界で唯一長期商業運転を継続しています。


参考2)EUPを用いた廃プラスチックのガス化フローとEUPの特徴



参考3)廃プラスチックのガス化ケミカルリサイクルと廃プラ由来水素の地産地消モデル


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配信元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000065135.html