2020年04月24日

パラレルキャリア実践者が語る 今の時代を生きる生き方のすすめ (後編)

キャリドア編集部

2020年04月24日

前回からの続きで、 外資系IT企業に籍をおいて働く傍ら、ベンチャー企業のプロジェクトへの参画や 若者のキャリア相談を実施し、今話題のパラレルキャリアを実践されている 渡邉侑さんにお話をお伺いしました!

パラレルキャリア

目次

インタビューした人
外資系IT企業勤務
渡邉 侑

【note】
https://note.com/tasuku_w
【Podcast】
apple.co/2VEyCuv
【Spotify】
spoti.fi/3cdqKqg

本インタビューでは、渡邉さん自身の働き方や考え方、また渡邉さんが実践されている思考方法について
たくさん語っていただきましたので、前編・後編の2部構成でお伝えさせていただきたいと思います!
物事の捉え方を変えるだけで、同じ物事でも考え方次第で視野が広くなったり、
心が軽くなったりすることを私自身も感じましたので、是非皆さんも読んで試してみてください!

<後編>人生を前向きに生きるために実践するべきこと

<小さくても成功体験が重要なわけ>

――成功体験が大切というお話がありましたが、キャリア面談において、相手のやる気を一過性なものにしないために必要だなって思うことってありますか?

渡邉:やる気を継続させるためには、2つ重要なことがあると思っていて、

・1to1のメンタリングをつけること

・近めの場所に目標設定をすること

が大切だと思いますね。前者については、RIZAPっていうサービスがあるように、やっぱり人って弱いから、1to1でメンタリングされるのと、負荷をかけてくれる人がそばにいるって大事かなって思っていますね。

後者の目標設定については、成功体験が積めるかが一番重要なので、目標達成にはどれくらいのハードルとか難易度があって、いかに簡単に成功体験を詰めるかを意識して目標設定することが超大事だと思います。例えば、本を読んでレポートするなのか、NewsPicksの記事を見て思ったことを誰かに伝えるなのか、どんどんハードルを下げていくと、やる気が継続するような最適な目標設定ができると思うので、近めの場所に目標設定をすることをやってみてほしいです。




――小さくても成功体験を積めるかどうかが超重要ってことですね。それはご自身の経験に起因しているんでしょうか。?

渡邉:そうですね。昔、プログラミングに興味あるっていう時期があったんですけど、何回か忘れちゃうくらい挫折したんですよ。

なんですけど、直近お手伝いをしている会社さんとかで、定例の議事メモとかリマインドメールの送信を自動化することになって、自動化のためのプログラムを組まないといけないってなったんですよね。

それで調べてみたらGoogleAppsScriptっていうもので設定をしたら勝手にやってくれるって分かったんですよね。webページに転がっている9割くらい完成しているスクリプトをいじると出来るんですけど、1回やってみたら自分がコーディングしたっていう感覚になってそれが成功体験に繋がって、「あ!コーディング面白い」みたいになったんですよね。

その時に、近めのところに成功体験積むっていうのはめっちゃ大事なんだなって再認識しました。今はその後に、pythonとか勉強して、売上の機会学習の分析とかも出来るようになったので、最初の成功体験がその後のモチベーションにもつながるんじゃないかなって思いますね。



――成功体験めっちゃ重要ですね!キャリドアには、そうやって成功体験を積んでいくことで成長していきたい!と考えている読者も多いと思うんですけど、渡邉さん自身が考える「成長」ってなんですか?

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「成長」っていう言葉を漠然と使っている人が多いなと思うんですが、成長って要は伸びしろだと思うんですよね。

成長って縦と横があって、縦は出来なかったことが出来るようになる、横は出来ることがさらに出来るようになるという前提で話をしますね。この横の成長って実感しにくい人が多いんじゃないかなと思っていて、営業の人がさらに営業できるようになるのは成長実感がが持ちづらいかもしれません。こういう時、いかに伸びしろを感じられるかが重要だと思っていますね。

キャリア相談させて頂くときも、「営業しかやってないキャリアが超不安なんです」っていう人がたまにいるんですけど、これって単純に伸びしろの可視化に上手くいっていないだけだなって思っているんですよね。

例えば営業のスキルを六角形のスキルとして、メンタル・資料作成力・対法人スキル・対リテールスキル・財務分析力・プレゼン力みたいに細分化した時に、あなたはプレゼン力は5段階中4だけど、資料作成力とか財務分析力はまだまだだから、このスキルを磨くために土日とかでこんな企業の手伝いに行ってみたら?ってお伝えすると、「確かに!」ってなって納得感をもって、成長を実感できると思うんですよ。

そういう伸びしろを、ちゃんと明確に提示してあげることは、成長を実感してもらうためにも意識していますね。ただその人によって納得感は違うので、伸びしろの提示方法変えたりしながら、調整してます。




<確証バイアスを取り除くためには>

――伸びしろの可視化が重要なんですね!とても勉強になります。私も個人的に学生のキャリア相談に乗る機会があるんですけど、「私には出来ないんです」「●●さんだから出来るんですよ」って自分を過小評価する人もいると思うんですが、こういう人に対してはどう思われますか?

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渡邉:これって、確証バイアスっていうものに起因していると思っていて、これを取り除く必要があると思いますね。

人間の脳って、脳科学的に12歳を境に吸収脳からインデックス脳になるらしいんですね。吸収脳っていうのは、パソコンのメモリみたいなもので、小さい子供って何でも経験したことを吸収するみたいな感じなんですけど一定の知識を吸収するといっぱいになっちゃうんですよ。

なので、情報を最適化するために、12歳くらいを境にインデックス脳に変わると言われていて、これまでのまとまった経験から、しおりみたいなものをさすことで、目の前の事象を判断するようになるんですよね。これによって、思い込みとか決めつけみたいなものがすごい起こりやすくなるらしいんですよね。

これが何を指しているかというと、12歳までにたてたインデックスが少ないと、知らないことが多いから、「知らないから嫌い」とか「よく分かんないから諦める」とかっていう風になっちゃうんですよね。なので、確証バイアスを突破するには、いくつ歳を重ねても新しいものを吸収できるような新鮮な学習欲を育てることが大事で、1つコツがあるとしたら、自分より2.5歩先に行く人をメンターにつけると良いと思いますね。

全く同じアドバイスでも本田圭佑が言っているのと僕が言っているのだったら、僕が言っていることの方が、現実的だし、ささると思うんですよ。なので、確証バイアスにかかっている人は、それを突破しないともったいないし、人生をもうちょっと楽しくしたいと思うのであれば、もう1回、新しいインデックスを立てられるように2.5歩先のメンターをつけると良いと思いますね。




――なるほど。自分の指標となる心理的距離の近いメンターを見つけて行動をすることで、確証バイアスを取り除いていくということですね。個人的に、自分には出来ないって思う人って、自己肯定感が低い人なのかなーって思うんですが、渡邉さん自身は自己肯定感の高低でいうとどうですか?

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渡邉:僕かなり低いですよ。この話めっちゃ好きなんですけど(笑)僕って、ぶっちゃけ実現したい未来はいっぱいあるんですけど、僕がやらなきゃいけないなんて1ミリも思っていないので、いろんな人にアイデア言いまくって、実際に始めた人をサポートするみたいな感じなんですよね。

これってどういうマインドなのかなって思ったときに、僕がやらなくてもいいやっていう自己否定感というか、自己肯定感が低いんですよね。そういう人は、人類肯定感くらいのスケールの話で見たらいいんじゃないかって思いますね。

例えばスティーブジョブスがいます。スティーブジョブスは時給100万円の仕事をします。僕は時給1000円の仕事しかできません。ってなったときに悲観して何もしないっていうのが、自己肯定感が低い状態で、そうじゃなくて、スティーブジョブスは時給100万円なんだけど、経費精算みたいな事務仕事ってやっぱりあって、そういう仕事を時給1000円の僕がやってしまえば、総合すると、スティーブジョブスに1時間あけてあげているから、100万円のバリューを出せているって考えればいいんじゃないかなと思いますね。

だから、人類全体としてこの今やろうとしていることが役に立っているのであれば、良いんじゃないかっていう風に思って、自己肯定感は低いんですけど、そうやって納得しながら生きていますね。



<分散することによる安定>

――それって、自分じゃなきゃできないわけじゃないっていうマインドだと不安になる時ってないんですか?

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渡邉:めっちゃありますよ(笑)でも、見えないものにびびってるのって嫌なんですよね。

起業とか転職に対して一般の人ってすごいリスクを過大評価していると思うんですが、僕って超安定志向だからこういう働き方をしているんですよね。働き方的な話をさせていただくと、
僕の働き方って「ポートフォリオワーカー」って自分で呼んでいて、これってお金の話に例えると分かりやすいんですよ。

僕らの親世代ってゆうちょとか貯金とか銀行預金がすべてみたいな論調があったと思うんですけど、僕らの世代ってidecoとかNISAとか保険、不動産、ETFみたいな分散投資みたいな概念がある程度受け入れられる世代だと思っているんですね。

僕がやっていることって、これの人生キャリアバージョンだと思っていて、1つの貯金ではなくて、いろんなものに接続して、戦略的に分散していくことが今の時代って超大事で、それを実践しているって話です。結果、いろんな行動をしてみると、解像度もあがって、怖いと思っていたものが怖くなくなったりするので、結果として不安に打ち勝てていますね(笑)

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<自分を魅力的に魅せるためには>

――渡邉さんと話していると、勇気が湧いてくる気がします!笑
現状に悩んでいる若者へ向けてのアドバイスで言うと、やはりとりあえず行動しましょうですか?

渡邉:そうですね。でもそれって皆さんおっしゃると思うんで、付け加えると、繰り返しになりますが、
行動してメンターをつけると良いよって思いますね。

本当に将来、1人1メンターみたいな時代がくると思っていて、2.5歩先くらいに行っている人をメンターにつけるみたいなことが超大事だと思うので、ぜひそれを見つけてほしいなって思いますね。自分のFacebookとかTwitterでアクセス出来る範囲でもいいし、そういうサービスを展開している会社もあるし、0秒で動けるんで、見つけるための行動をしてほしいですね。

メンターの話でもう1点アドバイスをすると、1人のメンターじゃなくて、情報収集で小売系だったらこの人で、IT系だったらこの人で、分野によって1メンターみたいな、自分はキュレーターのポジションでメンターを複数人つけると良いと思います。

年齢とか所属とか関係なく、単純に面白いなって思った人と繋がるみたいなのをすると、自分の世界がどんどん広がっていくと思うので良いと思います。逆算的にいうと、面白いなって自分が思われないとそういう人と繋がれないと思うので、自分も面白い人になるっていうのも大切だと思いますね。



――自分自身を魅力的に、面白いなって思われるのってとても重要だと思う一方で
なかなか難しいと思うんですけど、どんなことをしたらいいと思いますか?

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渡邉:セルフブランディングみたいな話で言うと、

・何か1つを極めること

・自分で名前をつけてしまうこと

がポイントだと思います。
ジェネラリストかスペシャリストかっていう話がよくあると思うんですが、これからの時代は、全部60%できるジェネラリストだとだめだと思うんですね。とはいえ、今って変化の時代だからいろんなこと出来るっていう前提は必要だと思っていて、何か100~120くらいに1つなっているものがあると良いと思います。そうすることで、他の分野で100~120の人と会いやすくなるので、先ほどのメンターを見つけるって話も上手くいくと思いますね。

また、自分で名前を変えるっていうのも大事だなと思っていて、僕ジェネラリストなんですけど、カオスを整理するっていう新しい分野をつくって、そこでは100~120だなって自負しているので、それを武器にいろんな人に会いに行くっていうのを実践しているんですよね。

何か分かんないけどマーケティングを120出来る人っていっぱいいるじゃないですか。そうなった時に、ありきたりな言葉だと、目立ちにくいんですよね。だから、新しい分野を作る方が、興味をもってもらえるし、印象にも残ったりして良いと思うので、自分で命名しちゃうのはとてもおススメです。


――自分をブランディングできる言葉を探してみますね!
では最後に、やりたいことがないって思っている読者に向けてアドバイスがあれば教えてください!

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渡邉:「ポジションを取りましょう」っていうアドバイスをしますね。

ポジションをとって、自分の意見を明確にすることで見えてくることって結構たくさんあると思うんですよ。

実際に僕が相談受けている人でも、ポジションをとるようにすることで、変われた人がいて、その人にはNewsPicksの記事に毎日10コメントするっていうのをやってもらったんですけど、しばらく続けてもらったらどういう分野の記事にコメントしているのか、その人の傾向が見えてくるようになって、そこで決済に関心があるっていうことが分かったんですね。それで、実際に決済系のベンチャーに就職してめっちゃハッピーみたいなこともあったんですよ。

ポジションとることってこれもやっぱり行動なんですけど、行動することで自分のことがより分かるようになることは多いんじゃないかなって思います。何のポジションをとるかっていうのは自分に一番ハードルが低いもので、ちゃんと続けられるものを設定してやると良いと思います。

Netflixが超好きなのであれば、Netflixを見まくって、それに対して感想をひたすら誰かに言いまくるとかでもいいんで、どんな小さなことでもポジションをとるっていうことを意識することで、新しい世界が見えてくると思いますよ!




本インタビューでは、前編・後編を通して、
渡邉さんの思考法から、今をちょっと楽しく、前向きに生きるための実践ノウハウまで
幅広い視野からお話をお伺いできたのではないかと思います!

悩んで何もできない

私自身も、こういった局面に陥ってしまうことが多々ありますが
まずは行動してみる、そして自分より2.5歩先に行くメンターを見つけて真似ぶこと。
これが一番大切なんじゃないかなと個人的に感じました!

今日から、今をちょっと楽しく、前向きに捉えることによって
キャリドア読者の皆さんの未来が少しでも広がることを願っています!

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