2020年04月21日

パラレルキャリア実践者が語る 今の時代を生きる生き方のすすめ(前編)

キャリドア編集部

2020年04月21日

今回は、外資系IT企業に籍をおいて働く傍ら、ベンチャー企業のプロジェクトへの参画や 若者のキャリア相談を実施し、今話題のパラレルキャリアを実践されている 渡邉侑さんにお話をお伺いしました!

無能な上司との仕事

目次

インタビューした人
外資系IT企業勤務
渡邉 侑

【note】
https://note.com/tasuku_w
【Podcast】
apple.co/2VEyCuv
【Spotify】
spoti.fi/3cdqKqg

本インタビューでは、渡邉さん自身の働き方や考え方、また渡邉さんが実践されている思考方法について
たくさん語っていただきましたので、前編・後編の2部構成でお伝えさせていただきたいと思います!
物事の捉え方を変えるだけで、同じ物事でも考え方次第で視野が広くなったり、
心が軽くなったりすることを私自身も感じましたので、是非皆さんも読んで試してみてください!

<前編>ビジネスオーガナイザーとしての働き方と幸福を感じる思考法

<転職の動機と転職先の選び方>

――早速なんですが、これまでの経歴と簡単に自己紹介をいただいてもよろしいでしょうか。

渡邉:職種としては、「ビジネスオーガナイザー」という風に名乗ってお仕事をしています。
元々PM、プロダクトマネージャーとかプロジェクトマネージャーの役割をやらせていただくことが多かったんですが、会社さんが期待してくれていることと、僕がやれていることに、ずれが生じているなと思って自分で名前をつけたのがきっかけです。

その際、自分が得意なものについて考えた時に、カオスな状況を整理するのが得意だなと思って、これを「ビジネスオーガナイザー」という風に名付けて、自分をブランディングして活動しています。

キャリアとしては、リクルートに4年半いて、DeNAに1年間いて、現在は、外資系のIT企業に正社員としては籍をおいているという感じになります。それ以外にも、自分が面白いなと思ったプロジェクトとか、共感できるなと感じたベンチャー企業のプロジェクトにジョインさせていただくことをやっていたり、あとは完全趣味で月1、2くらいキャリア相談をやっていたり、二児の父親として子育てもやっています。



――幅広く活動されているんですね!2回転職をされていると思うんですけど、転職の軸は変化されてるんですか?
02
渡邉:僕あんまり明確な軸は持ってないんですよね。

1社目から2社目への転職理由で言うと、ユーザー目線で仕事をしたいなと思ったのがきっかけですね。クライアントとカスタマーっていう概念で、お客さんに対して仕事をするのかユーザーに対して仕事をするのかっていうのがあると思うんですが、1社目では、クライアントの為に仕事をすることが多かったんですよね。

でも、ユーザーに対して仕事をしないといけないんじゃないかなっていうのを感じるようになって、その時に、南場さんの「不格好経営」を読んで、DeNA素晴らしいと思ってDeNA入りましたね。本当にユーザー目線で仕事をしたいなっていうのが最初のきっかけでした。

2社目から現職については、自分の幅をどれだけ利かせられるかで選びましたね。

よくWillとかCanとか言うと思うんですけど、Wilがやりたいこと、Canができることで、このグラデーションで転職を決めるとすると、現職はCanが強めで選びました。元々、次に転職するなら、圧倒的な自治権が得られるところがいいなと思っていたんですよね。

僕、マイクロマネジメントされると自分的にすごいストレスを感じるなっていうのがあって、100%バリュー評価で働けるところで働きたいなと思ったのがきっかけで、物理的に離れている外資系で仕事を探し始めました。そしたら面接で、今のマネージャーと出会ったんですよね。アメリカの方で「ワークフロームホーム」でずっと家で働いてて、リモートマネジメントしてて、マネジメントに成功しているマネージャーで、めっちゃ合いそうだなと思って入社を決めましたね。



――よりよい環境を求めて、転職を決められることが多いんですね!最初の転職のきっかけのお話で、顧客目線とユーザー目線のお話があったかと思うんですが、今の会社はどちら目線なんでしょうか?
03
渡邉:圧倒的にユーザー目線ですね。営業とプロダクトが完全に分かれている会社なんですよ。

普通の大企業だと、同じフロアだったり同じビルに、同じ事業部の人があつまったりするじゃないですか。でも今の会社って建物も違うし、見れるデータベースも違うんですよ。プロダクト担当の人はひたすらユーザーのアクティビティをあげるための指標しか見れないので、今営業がいくらの目標を追っているのか知らないんですよね。

だから、いくらの目標をあげないといけないから、こういうプロダクトを作ろうっていう発想にならないんですよね。ひたすらユーザーのためになることだけを開発をしていくっていうスタイルなので、完全にユーザー目線が強い会社だと思います。会社全体としても、最終ゴールにユーザーの喜びをおいてて、その共通認識はとれているなと思っているので、そこもいいなと思っていますね。



――どうしてそこまでユーザー目線にこだわるんですか?

渡邉:今作っているものとかが、自分が欲しいって思えないものっていうのはディスアドバンテージに繋がるなと感じたことがきっかけですね。自分が欲しいって思えないプロダクトを作るとか、そういう仕事をするっていうこと自体がストレスになると思ってて、よく類似サービスがあったときに、自社サービスじゃなくて他社サービスを使うことってあると思うんですよ。

例えばホットペッパーを作っている人が、食べログを使っているみたいな。これ意味わかんないし、本末転倒だなと思って、多分仕事楽しくないだろうなと思ったんですよね。働き始めて実際にそういう人も周りにいたりして。それで、ユーザー目線で仕事をしたいなと思いましたね。



――将来的には何をしたいとか、イメージされている未来像ってあるんでしょうか?

渡邉:10年後とかそういう規模ではあまり考えたことはないんですが、直近では教育の分野に関心があって、まずはこれを突き詰めたいなと思っていますね。

そもそも教育に興味ある大人ってめっちゃいるじゃないですか。なのに、教育って全然変わってないんですよ。これって、教育が大事なんじゃなくて教育をする大人のマインドセットを変えることの方が大事だなって思ったんですよね。

だから、大人に対して、教育を変える必要があるっていう認知変容をすることが大事だなと思って、大人っていうアプローチ先にシフトして、「大人の悩み=キャリア、人生」っていう感じでキャリア相談を今やっていますね。

あとは、僕が2020年ちょっとチャレンジしたいなって思っているのが、コンテンツのデリバリーです。

マーケティングって荒く分解するとコンテンツxデリバリーになると思っていて、キャリア相談を通して僕が届けたいコンテンツの部分はブラッシュアップして整理できてきたなっていう実感があるので、デリバリーの側面でいろんな人に届けるっていうのをチャレンジしたいなって思っています。

それでpodcastをやってみたりだとか、note書いたりとか、メディアの機会があればどんどん発信していくっていうのをちょっとやっていきたいなっていう風に思っていて、少しずつ準備と実践をしているという感じですね。

<仕事の優先順位の立て方>

――今のお話にもあったようにキャリア相談をしたりとか、本業のお仕事をされたりだとか、わりとハードワークだなと思うんですが、本業と副業の位置付けやシナジー効果等についてはどうお考えなんですか?
04
渡邉:僕、シナジー効果とかはあんまり考えたことないですね。

そもそも本業とか副業とかっていう置き方をしてなくて、あくまで正社員としての籍を外資系のIT企業に置いているってだけなんですよね。全てフラットだと思っていて、所属と接続の話をさせていただきたいんですが、基本的には「所属≒依存」だなっていうイメージがあるので、所属ではなく接続っていう言葉に直してカジュアルダウンして自分が生き生きできる環境に接続していく方が良いと思うんですよね。

なので、あんまり副業、本業として置いていないので、同時にシナジーっていうのも考えたことがないです。結果的に双方に活きることはあると思うんですけど、そこは重要視していなくて、純粋無垢に「面白そう」とか「ワクワクしそう」とか「楽しそう」とかで決めていて、あとは自分のキャパと相談しながらどこの組織にジョインするかを決めています。

僕自身、1つの仕事しかやっちゃいけないっていうのが結構閉塞感が強いと感じるので、そうじゃない環境で生きたいなという思いで、今の働き方をしていますね。



――複数のことを同時並行している時って、フラットな立ち位置に立つとしても、どうしても優先順位を立てないといけない場面があると思うのですが、どういう観点から優先順位を決められるんですか?

渡邉:やらなきゃいけないことと評価軸をリストアップして、マトリックスを作成して決めますね。

優先順位の付け方の話ってまさにカオスを整理するっていう話と近しいと思うんですが、例えば、会社でいうと売り上げインパクトとか、重要度、緊急度とかあるじゃないですか。そういう評価軸とどの評価を優先するかと決めて、やらなきゃいけないことのマトリックスを作って、〇×△をつけていくんですよ。

そしたら、おのずと優先順位が出てきますね。僕個人の話でいうと、いかにストレスなくできるかっていうのが優先順位が高くて、逆にストレスが高いものは切っていくんですけど、そんな風にメンテナンスをして優先順位を決めていますね。




――優先順位の話って、自分自身の優先順位と、会社からの優先順位の話があるかと思うんですが、そのあたりは、どのようにバランスを取っていらっしゃるんですか。
05
渡邉:自分でやる方が早くて、その組織にとってメリットが大きいものを優先する感じですね。

僕ができること、Will、CanでいえばCanに当たる部分で判断します。例えば、こういうデータのダッシュボードを作って欲しいっていうのをエンジニアさんにお願いしてみると、出来るのが3ヶ月後とか半年後かなって言われる時があるんですね。

でも調べてみたら、自分のやりたいことの8割くらいが完成しているスクリプトがQiitaにあって、ちょっと勉強したら1日2日で出来るっていうことが結構あるんですよ。なので、まずはちょっと調べて、自分がやった方が早そうだなって思うことは自分でやります。それが会社とか自分が接続している組織にメリットがあるものであれば積極的にやるみたいな感じですかね。


<物事を幸福に捉えるためには>

――渡邉さんの中で「面白さ」って結構キーワードだと思うんですけど、そもそもこんなものに面白さを感じるとか、面白さを感じる共通項とかはあるんですか?

渡邉:僕ぶっちゃけ、面白さの共通項とかは持ってないんですよね(笑)面白さって好奇心に起因していると思っていて、好奇心を育てることで面白さを感じる幅が広がると思いますね。

好奇心って一言で言うと、「点と点の知識の狭間に発生する学習欲」のことだと思うんです。この好奇心を育てるためには、点の知識を増やす必要があると思っています。意味わかんないと思うんですけど(笑)例えば、外人の方って秋葉原見たらすごい興奮する人って多いじゃないですか。

これって、秋葉っていう点に対して近い例えばアニメとか、日本のヲタク文化みたいな、事前の点の知識があることが結果として、秋葉原に興味を持つんじゃないかなと思っているんですよね。

なので、例えば読書を乱読しましょうとかよく言うのって、すごい利にかなっていると思っていて、読書とかを通して、点の知識をいっぱいつけて好奇心を磨くことで、面白いって感じる幅も広がると思っていて、僕自身は結構知識を身に着けたりするのが好きなので、結果、面白いと感じる幅が広がっていると思っていますね。




――なるほど!知識の幅を広げていくことで、面白さを感じる幅も広がっていくっていうイメージですかね!そういう面白いと感じるものに、取り組んでいくと人生も幸せになっていくと思いますか? 

渡邉:幸福の話でいうとまた別の話なんですよね(笑)幸福と感じるには、3つあると思っていて、

・人生は社会科見学だと唱える

・出来た80を振り返る

・学びを抽象化する

ということが大事だと思います。1つ目については、生きていたら嫌なことって絶対起きると思うんですよね。僕だったらディズニー行った帰りに子供がぎゃん泣きしてすごいいらいらしたりだとか(笑)でもその時に、いらいらするんじゃなくて、「人生は、あーこれも社会科見学だな。」って一言、言葉にすると、すーって怒りがひいていくんですよ。単純に言葉の力だけなんですけど、実践してみてほしいなって思います。

2つ目については、例えばプレゼン資料とか作る時に、時間とか期限の都合で80の精度で出すことってよくあることだと思うんですね。そうなった時に、出来なかった20を指摘されることってよくあると思うんですけど、「出来た80をちゃんと振り返る」ことが大事なんじゃないかなって思いますね。

出来なかった恐怖指数みたいなものに注目するのってネガティブな気持ちになるじゃないですか。そうではなくて、「出来た80をちゃんと振り返る」ことで、それが褒めるとかそういうことに繋がると思うので、幸福につながりやすいと思いますね。

3つ目については、1つのことから学んだことをいろんなものに使えるように抽象化して解釈して利用することが、必要だと思います。

僕「COTENラジオ」っていう歴史に関するラジオをよく聞くんですけど、昔の偉人みたいな人が実践していた組織の統治方法みたいなのを、現代の会社でどんな風に活かせるんだろうとか考えるのはすごい面白いんですよね。その点のファクトを抽象化して今の自分の目の前のものに生かすみたいなのをやってみると、めっちゃ楽しいと思います。

まとめると、「社会科見学と唱える」「出来た80を振り返る」「学びを抽象化する」っていう3つが重要かなと思っています。



――物事や出来事を幸福に捉えるには3つを意識するということですね。早速実践してみます!幸福になる為に、意識面以外でも、行動ベースで実践していることってありますか。

06

渡邉:思っているだけじゃなくて、まずは行動することを意識していますね。

マザーテレサの言葉に「思考は言葉になり、言葉は行動になり、行動は習慣になり、習慣は性格になり、性格は運命になる」っていうものがあるんですが、何でも思考から始まっていて、日本人って思っているだけで言葉にもしない人って結構いると思うんですよね。でも思っていることをちゃんと言葉にしないからこのファネルって広がっていかないと思っているので、誰かに宣言するとか、そういうのをちゃんとやることは重要だと思います。

加えて、1回の行動の成功体験を積むっていうことが超大事だなって思います。

成功体験によって、人って、思考、言葉、行動のこのファネルがどんどん広くなっていくと思うんですよね。出来ないと思っていたけど、だまされたと思ってやってみたら意外と簡単でさらに行動してみたくなった経験とか、皆さんあると思うんですよ。

行動って思考の解像度をあげるためのものだと思っていて、今思っている事ってただの妄想でしかないから、実際にそれがどうなのかってやってみないと分かんないんですよね。

よく、転職考えている人で口は達者だけど何もアウトプット出てこない人とか、何回会っても毎回同じことで悩んでいる人っているんですよ。これって行動してないから何も進んでいなくて、思考の解像度が上がっていないと思うので、行動をして成功体験を積んで、自分の思考をよりクリアにしてほしいなと思いますね。



前編では、自分が“楽しい”“面白い”と思えるものに対して素直に生きることで
“ビジネスオーガナイザー”として、周りからも頼りにされて働いている
渡邉さんの素顔を知ることが出来ました!
また捉え方次第で、どんな事象も前向きに捉えられるんじゃないかなと感じました!
後編では人生を前向きに生きるために、より具体的な実践方法をお伺いしましたので、
ぜひ後編も読んでみてください!
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