そもそも教育に興味ある大人ってめっちゃいるじゃないですか。なのに、教育って全然変わってないんですよ。これって、教育が大事なんじゃなくて教育をする大人のマインドセットを変えることの方が大事だなって思ったんですよね。
だから、大人に対して、教育を変える必要があるっていう認知変容をすることが大事だなと思って、大人っていうアプローチ先にシフトして、「大人の悩み=キャリア、人生」っていう感じでキャリア相談を今やっていますね。
マーケティングって荒く分解するとコンテンツxデリバリーになると思っていて、キャリア相談を通して僕が届けたいコンテンツの部分はブラッシュアップして整理できてきたなっていう実感があるので、デリバリーの側面でいろんな人に届けるっていうのをチャレンジしたいなって思っています。
それでpodcastをやってみたりだとか、note書いたりとか、メディアの機会があればどんどん発信していくっていうのをちょっとやっていきたいなっていう風に思っていて、少しずつ準備と実践をしているという感じですね。
渡邉:僕、シナジー効果とかはあんまり考えたことないですね。
そもそも本業とか副業とかっていう置き方をしてなくて、あくまで正社員としての籍を外資系のIT企業に置いているってだけなんですよね。全てフラットだと思っていて、所属と接続の話をさせていただきたいんですが、基本的には「所属≒依存」だなっていうイメージがあるので、所属ではなく接続っていう言葉に直してカジュアルダウンして自分が生き生きできる環境に接続していく方が良いと思うんですよね。
なので、あんまり副業、本業として置いていないので、同時にシナジーっていうのも考えたことがないです。結果的に双方に活きることはあると思うんですけど、そこは重要視していなくて、純粋無垢に「面白そう」とか「ワクワクしそう」とか「楽しそう」とかで決めていて、あとは自分のキャパと相談しながらどこの組織にジョインするかを決めています。
僕自身、1つの仕事しかやっちゃいけないっていうのが結構閉塞感が強いと感じるので、そうじゃない環境で生きたいなという思いで、今の働き方をしていますね。
――複数のことを同時並行している時って、フラットな立ち位置に立つとしても、どうしても優先順位を立てないといけない場面があると思うのですが、どういう観点から優先順位を決められるんですか?
渡邉:やらなきゃいけないことと評価軸をリストアップして、マトリックスを作成して決めますね。
優先順位の付け方の話ってまさにカオスを整理するっていう話と近しいと思うんですが、例えば、会社でいうと売り上げインパクトとか、重要度、緊急度とかあるじゃないですか。そういう評価軸とどの評価を優先するかと決めて、やらなきゃいけないことのマトリックスを作って、〇×△をつけていくんですよ。
そしたら、おのずと優先順位が出てきますね。僕個人の話でいうと、いかにストレスなくできるかっていうのが優先順位が高くて、逆にストレスが高いものは切っていくんですけど、そんな風にメンテナンスをして優先順位を決めていますね。
――優先順位の話って、自分自身の優先順位と、会社からの優先順位の話があるかと思うんですが、そのあたりは、どのようにバランスを取っていらっしゃるんですか。
渡邉:自分でやる方が早くて、その組織にとってメリットが大きいものを優先する感じですね。
僕ができること、Will、CanでいえばCanに当たる部分で判断します。例えば、こういうデータのダッシュボードを作って欲しいっていうのをエンジニアさんにお願いしてみると、出来るのが3ヶ月後とか半年後かなって言われる時があるんですね。
でも調べてみたら、自分のやりたいことの8割くらいが完成しているスクリプトがQiitaにあって、ちょっと勉強したら1日2日で出来るっていうことが結構あるんですよ。なので、まずはちょっと調べて、自分がやった方が早そうだなって思うことは自分でやります。それが会社とか自分が接続している組織にメリットがあるものであれば積極的にやるみたいな感じですかね。
<物事を幸福に捉えるためには>
――渡邉さんの中で「面白さ」って結構キーワードだと思うんですけど、そもそもこんなものに面白さを感じるとか、面白さを感じる共通項とかはあるんですか?
渡邉:僕ぶっちゃけ、面白さの共通項とかは持ってないんですよね(笑)面白さって好奇心に起因していると思っていて、好奇心を育てることで面白さを感じる幅が広がると思いますね。
好奇心って一言で言うと、「点と点の知識の狭間に発生する学習欲」のことだと思うんです。この好奇心を育てるためには、点の知識を増やす必要があると思っています。意味わかんないと思うんですけど(笑)例えば、外人の方って秋葉原見たらすごい興奮する人って多いじゃないですか。
これって、秋葉っていう点に対して近い例えばアニメとか、日本のヲタク文化みたいな、事前の点の知識があることが結果として、秋葉原に興味を持つんじゃないかなと思っているんですよね。
なので、例えば読書を乱読しましょうとかよく言うのって、すごい利にかなっていると思っていて、読書とかを通して、点の知識をいっぱいつけて好奇心を磨くことで、面白いって感じる幅も広がると思っていて、僕自身は結構知識を身に着けたりするのが好きなので、結果、面白いと感じる幅が広がっていると思っていますね。
――なるほど!知識の幅を広げていくことで、面白さを感じる幅も広がっていくっていうイメージですかね!そういう面白いと感じるものに、取り組んでいくと人生も幸せになっていくと思いますか?
渡邉:幸福の話でいうとまた別の話なんですよね(笑)幸福と感じるには、3つあると思っていて、
・人生は社会科見学だと唱える
・出来た80を振り返る
・学びを抽象化する
ということが大事だと思います。1つ目については、生きていたら嫌なことって絶対起きると思うんですよね。僕だったらディズニー行った帰りに子供がぎゃん泣きしてすごいいらいらしたりだとか(笑)でもその時に、いらいらするんじゃなくて、「人生は、あーこれも社会科見学だな。」って一言、言葉にすると、すーって怒りがひいていくんですよ。単純に言葉の力だけなんですけど、実践してみてほしいなって思います。
2つ目については、例えばプレゼン資料とか作る時に、時間とか期限の都合で80の精度で出すことってよくあることだと思うんですね。そうなった時に、出来なかった20を指摘されることってよくあると思うんですけど、「出来た80をちゃんと振り返る」ことが大事なんじゃないかなって思いますね。
出来なかった恐怖指数みたいなものに注目するのってネガティブな気持ちになるじゃないですか。そうではなくて、「出来た80をちゃんと振り返る」ことで、それが褒めるとかそういうことに繋がると思うので、幸福につながりやすいと思いますね。
3つ目については、1つのことから学んだことをいろんなものに使えるように抽象化して解釈して利用することが、必要だと思います。
僕「COTENラジオ」っていう歴史に関するラジオをよく聞くんですけど、昔の偉人みたいな人が実践していた組織の統治方法みたいなのを、現代の会社でどんな風に活かせるんだろうとか考えるのはすごい面白いんですよね。その点のファクトを抽象化して今の自分の目の前のものに生かすみたいなのをやってみると、めっちゃ楽しいと思います。
まとめると、「社会科見学と唱える」「出来た80を振り返る」「学びを抽象化する」っていう3つが重要かなと思っています。
――物事や出来事を幸福に捉えるには3つを意識するということですね。早速実践してみます!幸福になる為に、意識面以外でも、行動ベースで実践していることってありますか。
