2019年10月03日

ビジネスシーンで注目を集めるOODAとは?

キャリドア編集部

2019年10月03日

組織と個人の生産性を最大限に上げ、確かな成果を得るために、さまざまなビジネスメソッドが企業や組織に導入され浸透しています。数あるビジネスメソッドの中でも、近年大きな注目を集めている「OODA(ウーダ)」に関して解説していきます。

軍事戦略のひとつだったOODA

軍事戦略のひとつだったOODA

目次

組織と個人の生産性を最大限に上げ、成果を得るということは、どこの企業にも必要な取組みです。
そうした取組みの中で、さまざまなビジネスメソッドが企業や組織に導入され浸透しています。
 ここでは、数あるビジネスメソッドの中でも、近年大きな注目を集めている「OODA(ウーダ)」に関して、仕組みやメリット、デメリットを解説していきます。

軍事戦略のひとつだったOODA

OODA(ウーダ)とは、元々はアメリカ空軍のパイロットが発明した軍事戦略のひとつで、意思決定のスピードを早め、目標達成をより確かなものにするためのメソッドです。
 観察を意味する「Observe(オブザーヴ)」、状況判断を意味する「Orient(オリエント)」、意思決定を意味する「Decide(ディサイド)」、行動を意味する「Act(アクト)」の4つのステップから構成されており、これらを高速で繰り返していくことで、ビジネスチャンスを素早くつかみ、より良い結果を手に入れていくことを目的としています。

OODAの仕組み

ここからはOODA(ウーダ)の仕組みについて、より具体的に見ていきましょう。

Observe(観察)

「観察」を意味するObserve(オブザーヴ)は、ビジネス現場では情報収集にあたります。
例えば、自社の商品の売れ行きや競合他社の状況など、これから取り組むべき課題に対して現状がどのようになっているのかをチェックする段階といえます。
ここでは、想像や思い込みの要素を排除して、事実のみをしっかりと集めることが重要になります。

Orient(状況判断)

Orient(オリエント)では、Observeで集めた情報をもとに、なぜこのような状況になっているのかを仮説立てて考えていきます。
例えばObserveで、自社の製品が競合他社の製品に比べて半分の個数しか売り上げることができていないという事実が見つかった場合、「金額が競合他社に比べて高い」「性能が劣っている」「プロモーションの量が足りていない」といった原因になる理由を考えていきます。
Orientの結果によって、以下に続くDecide(ディサイド)やAct(アクト)も大きく変わってくるため、OODAにおける最も重要なポイントといえるでしょう。

ポイントは、必ずしも1回のOrientで正解を見つけなくてもいいということです。
 OODAでは、一連の作業を何度も繰り返すことによって一歩ずつ成功へと近づき、最終的なゴールに到達することを目標としています。
そのため、最初に立てた仮説が失敗だったとしても、「失敗する方法をひとつ消すことができた」という意味での成功といえるのです。
ですから、仮説のタイミングであまり深く考察しすぎたり、理想論の実現は不可能であるといったようなあきらめを持ったりしてはいけません。

Decide(意思決定)

Orientで仮説を立てたら、次はDecide(ディサイド)で起こすべきアクションを考えていきます。
先程の例で考えれば、「競合他社よりも金額を下げる」「性能を上げるために開発方法を見直す」「プロモーションを強化する」などです。

ここで大切なのは、アクションの目的を明確にしておくことです。
「金額を下げることでどうするのか」「プロモーションを強化することでどのような結果が得たいのか」といった目的が明確になっていない場合、行動を起こすことが目的になってしまい、ビジネスの成功をつかみ取ることはできません。

Act(行動)

Act(アクト)では、これまでのステップの中で出された行動指針に沿って実際に行動を起こします。
Orientのところでも解説したとおり、Actが必ずしも成功するとは限りません。
失敗したとしても、あきらめてしまうのではなく、「この方法は正解ではなかった」として、すぐに次のOODAを行うことが大切です。
失敗をしたことで、ObserveやOrientの新しい情報が見つかることもあるでしょうし、Decideに新しい選択肢が増えることも考えられます。

1回のOODAで成功を目指すのではなく、何度も繰り返し行っていくことで、その精度を増していくような取組み方をするのが重要です。

OODAのメリット・デメリット

OODAの最大のメリットは、その機動性の高さです。
状況判断から実行までのスピードを早めることによって、市場の変化やその他の状況の変化に臨機応変に対応することができるため、施策が後手に回ることがありません。

一方で、場合によっては何度も失敗を繰り返しながら成功を目指していくことになりますので、率いる人物のリーダーシップは、非常に強力なものが求められます。
「信じてついて行こう」と思わせることができないと、失敗を繰り返すだけの学びのない時間を過ごす可能性もゼロではありません。

PDCAとの違い

ビジネスメソッドで国内に広く流通しているものとして、PDCAがあります。
これは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(検証)、Action(改善)の頭文字を取ったもので、計画的に成果を上げる方法として、OODAにも通じる部分があります。

しかし、PDCAはどちらかというと計画重視の側面があり、最初に立てた計画に基づき、その過程にずれがないかをチェックすることが主なメソッドです。
そのため、機動性が下がってしまいPlan(計画)の時点で破綻してしまうと、そこに紐付く「DCA」のすべての行程が無駄になってしまう場合もあるのです。
OODAは、行動した結果が重視されるため、間違いがあった場合にもすぐに次の動きを始めることができ、変化の激しい現代社会においてはPDCAよりも効果的なビジネスメソッドであるといわれています。

OODAを活用し、組織・個人の力を強化していこう

組織やチームでのOODAの使い方について解説してきましたが、このメソッドは個人でも活用していくことが可能です。
例えば、「営業成績が最下位」という現状であれば、「アポイントの件数が少ないから」といった仮説を立てて、「アポイントの件数を増やすために架電件数を増やす」といった次の行動指針が作れるのではないでしょうか。
このように、OODAは組織の成長はもちろん、個人の成長にも大きな効果を発揮するものです。この記事を参考に、ビジネスの現場で活用してみてください。
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